プロジェクトスプリントでは、ミーティングロール以外には必ず設定しなければならないロールというものを決めておらず、ロールの定義についてはチームメンバーで合意することのみが必要な条件となっています。

ただし、次に紹介するようなロールについては、実務上よく使われることを見越して、あらかじめ用意されています。 特にプロジェクトスプリントを初めて導入する場合、これらのロールを利用することによって、導入をスムーズに行うことができます。

スプリントマスター

スプリントマスターは、プロジェクスプリントの導入を行うロールです。具体的には、このマニュアルで書かれているようなプロジェクトスプリントの手法をチームメンバーへ説明したり、実際にプロジェクトスプリントの準備と実践を主導することが期待されます。

マスターには「師」という意味合いが込められており、プロジェクト自体の成果には直接関与しないものの、プロジェクトで使われる方法論について教え導く人、といった期待が込められています。

各ドメインをリードするロール

プログレスマネジメント

プロジェクトのゴールとマイルストーンの達成をリードするためのロールです。アウトカムや成果物作成の進捗管理、進捗を達成するために効果的・効率的な最適化の方法を検討し、プロジェクトの活動に取り入れる、といったことをします。

なお、ロール名に「マネジメント」とありますがこれは「管理する人」というよりは「対処する人」という意味合いで名づけられています。そのため、必ずしも組織における管理職や上位の人しかこのロールを担当できないという意味ではありません。

チームマネジメント

「チームの状態を現状より良くすること」をリードするためのロールです。チームのロールの明文化、新たなロールが発生したときやロールに変更があったときの調整、といった活動を担当します。

プログレスマネジメントと同じく、ロール名に「マネジメント」とありますがこれは「管理する人」というよりは「対処する人」という意味合いで名づけられています。そのため、必ずしも組織における管理職や上位の人しかこのロールを担当できないという意味ではありません。

プロセスアドミン

プロジェクトのスプリントにおけるプロセスが機能していることをリードするためのロールです。本マニュアルに書かれているようなミーティングの準備と実践が効果的・効果的に行われるための活動を行います。振り返りの実施もプロセスアドミンが行います。

アドミンには「管理する」という意味合いが込められています。ただし、ここでいう管理とは「プロセスを正しく機能させる」ことを意味しており、ここでも、必ずしも組織における管理職や上位の人しかこのロールを担当できないという意味ではありません。