代表的な振り返りの手法
プロジェクトスプリントにおける振り返りとはチームメンバーが過去のプロジェクトの内容についてレビューし、プログレス・プロセス・チーミングそれぞれのドメインにおける活動を改善する取り組みです。
一般的な「振り返り」の手法は様々なものがありますが、ここでは比較的簡単に導入でき、汎用性も高い二つの手法を例として紹介します。
KPT(ケプト)
KPTは、チームメンバーがこれまでのプロジェクトを振り返って感じた「良かったこと(Keep)」「改善したいこと(Problem)」を共有し、「今後改善のために取り組みたいこと(Try)」を話し合う手法です。
手順例
チームメンバーがそれぞれ Keep, Problemを付箋に記入する。
記入が終わったら、チームメンバーがそれぞれ記入したKeep, Problemを説明しながらホワイトボードに貼って共有する。
ホワイトボードに貼られている付箋のうち、関連があったりテーマをまとめられそうなものはまとめる。
共有内容を受けてチームメンバーがそれぞれTryを付箋に記入する。
記入が終わったら、チームメンバーがそれぞれ記入したTryを説明しながらホワイトボードに貼って共有する。
Tryのうち実際に取り組むものを決める。
+/Δ(プラス/デルタ)
+/Δは、チームメンバーがこれまでのプロジェクトを振り返って感じた「プラス=うまくいっていること、続けたいこと」、「デルタ=改善したいこと」を共有する手法です。KPTと似ていますが、意見の分け方が2つになるため、よりシンプルな実施が可能です。
手順例
チームメンバーがそれぞれ プラス, デルタを付箋に記入する。
記入が終わったら、チームメンバーがそれぞれ記入したプラス, デルタを説明しながらホワイトボードに貼って共有する。
ホワイトボードに貼られている付箋のうち、関連があったりテーマをまとめられそうなものはまとめる。
共有内容を受けて、改善したいことについては改善するためのアイデアをチームで議論する。
出たアイデアのうち、実際に取り組むものを決める。
YWT(ワイダブリューティー)
YWTは、チームメンバーがこれまでのプロジェクトにおいて「やったこと(Y)」を共有し、それを通じて「わかったこと(W)」を共有し、「つぎにすること(T)」を話し合う手法です。最初に実際に経験したことを見直すところからスタートすることで、より足元についた議論をすることができるという利点があります。
手順例
チームメンバーがそれぞれ「やったこと(Y)」を付箋に記入する。
記入が終わったら、チームメンバーがそれぞれ記入した内容を説明しながらホワイトボードに貼って共有する。
ホワイトボードに貼られている付箋のうち、関連があったりテーマをまとめられそうなものはまとめる。
チームメンバーがそれぞれ「わかったこと(W)」を付箋に記入する。
記入が終わったら、チームメンバーがそれぞれ記入した内容を説明しながらホワイトボードに貼って共有する。
ホワイトボードに貼られている付箋のうち、関連があったりテーマをまとめられそうなものはまとめる。
共有内容を受けてチームメンバーがそれぞれ「つぎにすること(T)」を付箋に記入する。
記入が終わったら、チームメンバーがそれぞれ記入した内容を説明しながらホワイトボードに貼って共有する。
「つぎにすること(T)」のうち実際に取り組むものを決める。
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